シショーと家で遊んでいると
「甘いものが食べたい」って話になってファミレスに行くことにした
テレビでは天気予報のおねーさんが
「今日はキリがスゴイので注意しましょう」って言ってるのが聞こえた
でも、それほど気にする事も無く
出かける準備をして家の玄関を開けてみると
天気予報のおねーさんが言った通りのモノッスゴイ「キリ」
それでも「ワァースゴイねぇ気をつけなくっちゃ」程度で
ファミレスまで歩いて向かう事にした
住宅街を抜け公園の前を通り過ぎ
コンビニの前に差し掛かる位でキリの濃さが増しているのを感じていた
話しかけながらシショーの顔色を見てると
少し不安そうにしているのも、なんとなく分かっていた
だからか一層ペラペラ喋り
フザケながら進んで行った
それから数十メートルも行かない内に
キリが密集してできた柱のようなモノが見えた
もぅソノ頃にはキリのヒドさは尋常では無く
少し顔を上げると太陽がドコに有るのかが、ボンヤリと分かるぐらいのもので
道は進むごとに足元を確認しないとドコに居るのか分からなくなる程だった
離れると危ないと思った俺はシショーの腕を放さないように少しグッと力を入れた
そのまま慎重に一歩ずつ進みながらキリの柱に近づいてみた
近くで見てもキリの濃さは変わらなかった
水の中にドライアイスを入れた時に出る濃い水蒸気の様に
ドッシリとしたキリが何かを隠している
どぅしても、この正体が知りたかった俺は勢いよく息を吹きかけた
下から出てきたのは、ただの歩道橋だった
分かってみれば、なんて事は無い
歩道橋が重たいキリに包まれて柱の様に見えていただけだったのだ
でも、ここでシショーが始めて声に出して「怖い」と言った
俺の腕をグィグィ引っ張りながら来た道を引き返して行く
不安そうな顔と言うより
何より恐怖に対して真剣だった
俺は引っ張られたままコンビニを通り越す時に
精一杯の平静を装って
「コンビニは寄っていかんで良いのん?」と聞いてみた
そのまま目が覚めた
変な夢だったなぁ
でも、人が不安そうな顔をしてる時の対応を再確認した夢
自分は何とも感じてないけど周りは怖いと言った時
フザケルかモノの正体を明かすかで
「なんだ、なんでも無い事じゃないか」
だから「大丈夫やょ」って事にしようとする
当然「怖いモノは怖い」って言われて終わるんですけど
そぅいぅのを考えると俺はダメ男だなぁと思う
まぁソレだけですけど
